今日は実家に戻ります。
道中のお供に、サンデル教授の本を読もうと本屋さんに行きましたが、
原語版はありませんでした。
日本語訳版は読みたくないので、他の本を物色していると、
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授の
「選択の科学」が気になり購入しました。
僕は「人の自由とは何か?」と問われれば、選択の自由と答えるでしょう。
自分の体や命・行動や発言でさえ、社会的制約の中に責任があると考えています。
人はその制約の中で、自由な選択をすることができますが、それに関わる責任を果たさねばなりません。
その制約や責任から逃れたければ、無人島にでも住むしかないでしょう。
今、東北関東大震災による被災者の方々は、これまでに経験したことのない状況に立たされました。
「どうしていいかわからない」、「必ず復興する」、「他県に移住する」、色々な言葉が聞かれます。
これも選択の自由があります。
どうしていいかわからなければ、意志決定を他人に委譲することです。
後になって文句を言うことはできません。
復興するなら、インフラ整備などが必要で、時間もお金もかかります。
自分の財産と義援金だけで復興するのか?
税金も投入して欲しいのか?
税金を要求することは、国民全員にお金を要求することです。
復興した時に自分はどうなっているか?
子どもは復興を望み、その意志を受け継ぐ覚悟はあるのか?
移住するなら、祖先のお墓を捨て、仕事を捨て、
知らない町の知らない人の中に飛び込むことになる。
その他関わること全ての責任を自分は受け入れて、
選択をしたのか?
どのような選択をするのかは自由です。
しかし選択することは、ある意味とても辛いことでもあります。
ただ、その責任をきちんと背負っている人には、
必ず救いが待っていると僕は信じます。
この地球上で、人の集団として生きているわけですから。
さて、本の扉を開けたいと思いますので、
この辺で失礼します。