昨日行われたWBC世界ミニマム級タイトルマッチで
井岡選手がオーレドン選手にKO勝利を収め、
日本人最短の7戦目で世界チャンピオンになりました。
オーレドン選手は40戦無敗の絶対王者でしたが、
最近は減量がきついそうでしたね。
井岡選手も本来は1階級上の階級ですし、
お互いが本来の力ではなかったのかもしれません。
何せ普段60Kg近い体重を47.6Kg以下に減らすわけですから。
しかも普段からトレーニングをして無駄な脂肪などほとんど無い体で。
さて、試合の方は1ラウンドはお互い様子見の静かなオープニングラウンドとなりました。
2ラウンドに入るとオーレドン選手が手数を増やし、井岡選手に襲い掛かりましたが、
井岡選手は相手パンチに臆することなく左フックを一閃。
カウンターで顔面を捉えるとオーレドン選手はフラッシュダウン。
3ラウンドはオーレドン選手が体ごとパンチをぶつけてくるような
力のこもったパンチで井岡選手を攻め立てますが、
井岡選手は細かくパンチを当て余裕を持って対処します。
4ラウンドに入ると、井岡選手のガードを破れないオーレドン選手に焦りが見え始めます。
井岡選手は右ストレートをタイミング良く当て、オーレドン選手を後退させます。
5ラウンド、オープンスコアでポイント負けを知ったオーレドン選手が
力任せに前進してきます。
井岡選手は一旦ロープ際まで押されますが、相手の右サイドに体を入れ替え、
軸足にしっかり体重を乗せて左ボディ!
みぞおちにクリーンヒットしたパンチは相手の腹筋を打ち破り
見事なソーラープレキサスブローとなりました。
ソーラープレキサスブローとは、みぞおちにある太陽神経叢にダメージを与え、
相手は横隔膜を動かすことができず呼吸困難に陥るパンチのことです。
ダウンしたオーレドン選手は苦しい表情で動くこともできません。
10カウントまで数えることなくレフェリーがKOを宣告!
衝撃のベルト奪取劇となりました!!
いや~、井岡選手は本当に強いですね。
ボクサーとしての洗練度が非常に高いと思います。
次もミニマム級での防衛戦になるかと思いますが、すぐにライトフライ級に戻って
ベルトを獲りに行くでしょう。
4階級制覇を口にしていますし、フライ級・スーパーフライ級のベルトも
手中に収めて欲しいです。