はいっ!
新聞で連載をされている奈井江町のお医者様ですね。
先生の連載である
「いのちのメッセージ」
が本として出版された際、
病床の父に読んでもらおうと購入しました。
残念ながらその頃の父にはもう、
本や新聞を読む気力もなくなっており、
結局僕が家に持ち帰って読みました。
今日の新聞に新しい投稿があったので、
その頃を思い出し、
しみじみと読ませていただいたのですが、
今日はなんとな〜く心に残って、
胸がザワついてました。
そして午後になって、
町内のお婆ちゃんの訃報が入ったのです。
このお婆ちゃんは20年以上も前に
難しい病気を患い、
それから今まで週3回の人工透析をずっと受けていました。
昨年僕が実家に戻った際に詳しく話しを聞いたのですが、
透析の影響で手がむくんでしまい、
手をグーにするどころか、
90°も指を曲げることができず、
着替えや食事も全てお爺ちゃんが介助していたのです。
こちらのお爺ちゃんには、
父や祖母もお世話になっていたので、
話しを聞いた後から、お婆ちゃんの手を揉んであげることにしました。
2〜3ヶ月で効果が出て、
力は強くないけど、グーの形にできるようになりました。
僕が「気を遣わなくていいから」って言っても、
「これ持ってって」
と毎回ジュースや果物をくれました。
3月にはひ孫さんが生まれて、
「抱っこしてきた〜 かわいかったよー」
って ニコニコしながら話してくれました。
「手が良くなったおかげで抱っこできたよ」
って僕に御礼を言ってくれたけど、
僕はお婆ちゃんの笑顔が見れて嬉しかったです。
一昨日もお邪魔して、
「ひ孫ちゃんのランドセル姿見たいしょ〜」
って笑いながら話しをしていたのに、
昨日透析後に具合が悪くなり、
今日の昼に旅立たれました。
先程拝顔させてもらってきましたが、
安らかな顔をされてました。
きっと長い間献身的に支えてくれたお爺ちゃんへ、
感謝の気持ちを持って旅立たれたのだと思います。
今日の方波見先生の文には、
「心の充足 天命穏やかに」
とあり、
「人間の真の富、つまり豊さとは、
精神の自由と簡素な生活の中にある。
自分の能力をわきまえ、地位や財産を高望みしない。
おのれに見合った、心の充足した生き方に努めよう」
との中国の古典「老子」の自由訳が掲載されました。
近頃のニュースを見るといつも、
経済がどうの、株価がどうの、
といった話しばかり。
僕が整体の道に進んだのは、
経済気運がどうなろうとも、
このお爺ちゃん・お婆ちゃんと接してきたように、
笑顔を大事にして行こうと思ったからです。
今日はこの文を読んで、その気持ちを思い出しました。
また明日から皆さんに笑顔になってもらえるよう、
頑張りたいと思います。