2010年12月11日土曜日

暗黒の柔道整復師ビジネス (2)

はい、今日は上げて行きたいのですが、暗黒モノ2回目でございます。

昨日最後に書きました架空請求についての実態を解説します。


架空請求とは、患者が施術を受けていないのに柔道整復師が保険金を請求することです。
病院に行くと必ず月の初めに保険証を出しますよね。
柔道整復師にかかる時も同じで、その月で初めて施術を受ける時は保険証を提示します。

同じ月であれば2回目以降に保険証の提示は必要ありません。
この仕組みが架空請求を可能にしています。

月に一度保健証の確認が取れれば、その後患者が来なくても何日後に来たとカルテを偽造して保険請求するのです。

これまでは、月末になって急激に来院者数が増える(その月の売上を計算して、売上が少ない時にやるんです)ということで架空請求の発見が可能でしたが、最近は毎日ちょこまかと偽造カルテを作っているため発見が難しいようです。

それと、従業員の保険証を使ってほとんど毎日この架空請求を繰り返していますね。
従業員はもちろんケガをしていませんし、施術も受けていません。
でもそれが自分の給料になるので架空請求の手助けをしているのです。

こうした架空請求の摘発には内部告発が最も有効なのですが、
従業員も一緒になって犯罪者になりさがっているのが実態です。


現在の架空請求の対処としては、保険組合が患者にいつ施術を受けたのか確認の通達を送っています。
しかし日数が経過していますし自分が直接お金を払っていないので正確な回答は望めません。

架空請求の対処法としては、保険証に電子チップを埋め込み、毎回保険証を提示することを義務付けすることです。
専用のカードリーダーに保険証を通してその保険組合に確認が取れる仕組みを作ることが最も効果的でしょう。


でも本当はそんなことをしなくても、人間しだいで架空請求をなくすことはできるのです。
従業員は勇気を持って内部告発して下さい!
新しい就職先を探す事は大変かもしれませんが、あなたは犯罪者として生きて行きたいのですか!?
金銭的に裕福になれなくても、人間として裕福な心を取り戻して下さい。
そんな人を、世の中はきっと快く迎え入れてくれますよ。