2010年12月7日火曜日

質問コーナー (4)

さて質問コーナー3連チャンとなります。
ダメですよ、「ネタが無いだけだろ」なんて勘ぐっては!      (ノ*>ω<)ノ

今日の質問は

Q:整体師ってどんな資格ですか?


この質問はかなり難しい側面を持っていますが、お答えしましょう。

A:整体師は民間資格です。  国家資格ではありません。
 
 整体学校に通って何年も勉強し、その学校の試験に合格して
    整体師と名乗る人もいれば、
    就職先が整体会社で、わずかな講習を受けて整体師と名乗る人もいます。
    極端に言うと、整体に関する勉強を何もしなくても整体師と
    名乗る事ができます。
  
    ではなぜ誰でも整体師と名乗れるのか? というと、
    日本という国において、整体師という資格が無いからです。
    あくまでも、民間レベルで整体師と言っているにすぎないのです。


    私は先日、「整体は予防医療と考えている」と書きましたが、
    ここ日本では予防医療の考えはありません。
    日本での医療とは、病気やケガをした人が受ける治療であり、
    肩こりや腰痛・頭痛などの不定愁訴と呼ばれる症状に関しては
    「特に悪い所はありません」と追い返されてしまいます。

    では、肩こりがつらい人はどうすればいいのでしょうか?
  
    整体は、このように日本の医療から見放された人の痛みを
    引き受ける仕事です。
    国は認めてくれませんが、自分の痛みを理解して欲しい人の
    ために存在する仕事なのです。  


    残念ながら、上述したように知識・技術の乏しい人でさえ整体師
    として働いています。
    それにより、お客様の体をより悪くしてしまうこともあります。
    こうしたことで、整体を排除しようとする動きさえあるのです。


    僕は日本という国が、予防医療を考えてくれることを望みます。
    そして、整体やカイロプラクティックに指針を設け、
    所定の知識・技術試験に合格した人間だけが施術できる法律を
    作ればいいのです。  
    そういったことを何もせず整体を排除しようとするのは間違いです。  

 ※カイロプラクティックは、アメリカでは医療として認められています。
    世界保健機関(WHO)もガイドラインを出して、各国に通達して
    いますが、日本は国として何も動きはありません。
    東京カレッジ・オブ・カイロプラクティックという学校が、
    WHOのガイドラインを満たした教育を始めていますが、
    日本で認められる資格ではありませんし、国際的にどこまで
    認められるかもまだはっきりとはわかりません。


    整体をとりまく環境は、法律においても、労働・賃金条件においても
    決して良いとは言えませんが、お客様と1対1で向き合い、
    感謝されることが何よりもうれしい仕事です。
  

    整体師とは法的な資格ではなく、整体の仕事をする人を指す言葉です。  
    おわかりいただけましたでしょうか?